「店で販売計画を立てて、自分たちの地域で売れる商品をどう品ぞろえし、レイアウトするかまで考えてもらう」「店長が責任をもって店を経営する。これは小売業の本道」「店長イコール経営者として、自分で商売して自分で稼ぐ店の集団が理想のチェーン像です。店長が責任をもって店を経営する。やはり、これは小売業の本道でしょう。少なくとも本部主導で何百店、何千店もやるのは考えられない。でも、ある程度の基盤をつくるまでは、逆に個々の店単位でやっていたんじゃ、収拾がつかずに成長することはできない。だから、ぼくはこれを成長過程の必然ととらえている。今後のユニクロはあくまで店舗主導とする。これだけは絶対失敗できないと思っている」店舗中心にするため、98年7月に大幅な組織変更を行った。全国を14ブロック、50エリアに分け、ブロックごとに「経営リーダー」とよぶマネジャー職を、その下のエリアに数店舗を受け持つ「スーパーバイザー」を配置して、店舗経営をサポートするようにした。経営リーダーは、ブロック内全店舗のマネジメント業務の責任者。各地域における経営者的な立場になる。スーパーバイザーは、受け持つエリアの店舗に売り方や販促を指導し、各店舗のニーズに沿った品ぞろえ、あるいは店舗発注などに責任をもつ。さらに99年2月からは「スーパースター(SS)店長」制を設けた。とりあえず16人を社長面接で選び、彼らに立地特性や顧客層による在庫量の微調整と陳列をきめさせている。「営業利益と賞与を連動させる報酬制度を導入しており、最低は賞与ゼロ、最高で年収1000万円を超える店長が出てくる」店長のモチベーション向上と、顧客へのきめこまかな対応が狙いだ。近い将来、SS店長の対象者を店長の半数にまで拡大する。ちなみに、この時期の社員平均年齢は26.6歳、推定平均年収は約450万〜460万円で、通常の店長の平均年齢、年収も全社水準にほぼ準じているという。「ABC改革が順調に進めば、販売機会ロスや売価変更を減らすことで、粗利益率を45%に引き上げ、販売・管理費率は人件費が増加しても、30%に据え置くことが可能だ」年収が倍増する店長がどれだけ現れるかで、レベルアップの度合いが問われるというわけだ。